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現銚子市立病院の行方


なぜ医療公社なのか(行き当たりばったり、思いつきばかり。)

 
 
市立病院医療公社が運営 銚子市の関与を強化…H26/08/21読売新聞千葉版 
銚子市は20日、銚子市立病院の2015年度以降の経営形態について、医療公社を設立し、公社が指定管理者として運営することを決め、越川信一市長が市議会議員協議会で報告した。市の病院への関与を強化するため、公社の理事長には市長が就任する。
 現在、同病院を運営している医療法人財団の指定管理期間は14年度で終わる。
 市は15年1月をめどに一般財団法人の銚子市医療公社(仮称)を設立する。公社の理事会出メンバーに市幹部を含めるほか、経営カある人材を登用する方針で、指定管理期間は15年4月から10年間。
 現在の病床数は128床、医師は常勤8人、非常勤27人で、職員計177人が勤務している。
 規模は現状を維持し、約30人いる事務員は10人程度に減らす方針。常勤医師は現状確保を目指すが、20日時点で15年度以降も勤める意思を示しているのは3人という。
 病院運営に対する市の財政支援は「国からの交付金の範囲を基本としつつ、適切な財政支援額を公社と協議する」という。
 越川市長は協議会で「常勤医師の確保ができなければ病院経営が破縫する。銚子出身の医師などに当たりたい」と述べた。また、この後の記者会見で「市の病院への関与を強化し、公益性と透明性、経営能力を高めたい」と述べた。
読売新聞千葉版の記事は  [PDF]で掲載してあります。
市立病院 医療公社が運営 …PDF2014_08_21yomiurishinbunchibahan.PDF 
 
 
 
越川信一市長はなぜ、がむしゃらに公益財団法人などの『医療公社』にしたいのか? 
銚子市立病院の方向性を検討する委員会(第5回)では、原田典和参与が、浜松医療センターは、地方独立行政法人で、経営状態が非常によいと言う話をしたのですが、調べてみましたら、浜松市は、浜松医療センターの独立行政法人化を全面的に撤回しており、地区懇談会の時と同様またもやいい加減な情報をまき散らしました。そして、その浜松医療センターがH25/04より公益財団法人に移行したことを知り得たためか、今度は公益財団法人などの『医療公社』を持ち出した模様です。
 
 
馬鹿に付ける薬 
 馬鹿に付ける薬は無いと言いますが、H26/08/21読売新聞千葉版[PDF]によりますと、『…医療公社を設立し、公社が指定管理者として運営することを決め、…市の病院への関与を強化するため、公社の理事長には市長が就任する。』…『病院運営に対する市の財政支援は「国からの交付金の範囲を基本としつつ、適切な財政支援額を公社と協議する」という。』と書かれています。
 つまり、越川信一銚子市長が、現職のままで、一般財団法人の銚子市医療公社(仮称)を設立して、後者のトップである理事長に就任すると言うのです。…銚子市立病院への操出金を中心にして話しますと、操出金を出す側(銚子市)と操出金を受け取る側(銚子市立病院)が同一人物で行われると言うことになります。…これなら何でもできます。(横領・背任など)一般社会では、これを利益相反行為・双方代理・自己契約と言うようです。更に、『病院運営に対する市の財政支援は「国からの交付金の範囲を基本としつつ、適切な財政支援額を公社と協議する」』と言うことは、
事実上の青天井と言うことになり、越川信一銚子市長が、市議会議員時代に、野平匡邦元銚子市長を青天井と揶揄していたのと全く変わらない状況です。
 
   



次はあり得ない銚子市立病院の再々出発

   
 
 指定管理者制度で軌道に乗ってきた銚子市立病院(医療法人財団 銚子市立病院再生機構) 
 どこからの圧力なのか分かりませんが、H25/09を境にして、態度を豹変させた越川信一市長に何が起こったのでしょうか? 成績がそこそこであれば、放置しておいてもそれほどの不都合がなくても、成績優秀ともなれば、不平・不満を言い出す輩も居るのかもしれません。…ましてそれが、潰れた・潰された公立病院であれば、日本国内に前例のない快挙になってしまう訳です。…越川信一市長のつまらないプライドに傷が付くのでしょうし、所在町内の利用者の極めて少ない大病院の経営にも大きな影響があるようです。…越川信一市長が2184万円を費やした資料でもその傾向は明らかです。
 
 
 
 指定管理者である医療法人財団 銚子市立病院再生機構(現銚子市立病院)が、来年撤退したらどうなるのか。 
現在の医療スタッフは、全員解雇? 
 岡野俊昭元銚子市長の時代にも、いとも簡単に医療スタッフを招聘できるようなことを言う輩がおりましたが、市長・市議会議員など関係者の誰一人として、招聘できませんでした。…『絵に描いた餅』はもうたくさんです。
銚子市参与三村經夫医師が医療公社銚子市立病院院長? 
 行政アドバイザー・参与の期間を通じて、1名も医師を招聘できなかった者に、果たして、これから医師を招聘できるものでしょうか? つるぎ町立半田病院に29年以上勤務されていたのですから、医師招聘のノウハウを披露するのが、行政アドバイザー或いは参与として、銚子市に貢献することだと思うのですが?映画のテスト・ハネムーン同様に、テスト・招聘をしてみてはいかがでしょうか?
 
   
 
次はあり得ない銚子市立病院の再々出発。(医療スタッフ招請1) 
 医療スタッフの招請がどれだけ大変であったか、銚子市民はご存じの筈です。更に、各位が廃業の危機にある職場に就職先を選ぶかと言うことを考えれば、銚子市立病院(医療法人財団 銚子市立病院再生機構)が、排除され、医療公社に看板をすげ替えたとして、果たして医療スタッフが残るものでしょうか?また、新たに就業してくれるものが出てくるでしょうか?…岡野俊昭元市長が何もできなかったのと同様、越川信一市長に医療スタッフの招請が潤沢にできるとは、とても考えられません。…なんの検証もしないで新聞記事として掲載してしまうようなオトモダチがせいぜいでしょう。
玉石混淆の潰れた・潰されてしまった病院の医師の招聘(医療スタッフの招請2) 
 才覚の無い県知事、知識の欠乏した市長、世の中を甘く見すぎた労組幹部・労組幹部OBなどによって潰れた・つぶされてしまった病院(旧銚子市立総合病院)の再開に係る医師・看護師等の医療スタッフの招聘は極めて困難なもののようです。医師と言えば、一般的には、きっちりした人格者のようですが、実は他の社会人同様様々な方々が居るようです。字の書けない者、借金まみれの者、アルコール中毒の者などありとあらゆる方々が、面接に訪れるというのです。その中から、本当の意味で銚子市立病院の再生に尽力下さる方々を見つけるのは、並大抵のことではないようです。…オウム真理教の麻原彰晃の私選弁護人(逮捕当初の弁護士)であった横山昭二弁護士も、話題性はあったものの何が何だか判らない人物でした。要するに、法を守る弁護士でさえ、この始末なのですから、後は推して知るべしと言うことでしょうか?
 
   
 
H26/09/18現在の銚子市立病院登録勤務医等(敬称は省略させて頂きます。)      
理事長 ・・・・・ 白濱龍興  
院長 ・・・・・ 林 建 男  
顧問 ・・・・・ 落合武徳  
 
内科 常勤医 白濱龍興 外科 常勤医 笹川真一
常勤医 林建男 常勤医 間宮俊太
常勤医 佐藤哲雄 日勤医 落合武徳
常勤医 野口信夫 日勤医 飯島玲奈
日勤医 白濱龍太郎 日勤医 成島一夫
日勤医 望月香織  
日勤医 増田栄 整形外科 日勤医 堤 中
日勤医 小倉宏道 日勤医 小川和人
日勤医 川村幸平 日勤医 中川 崇
日勤医 神崎哲人  
日勤医 宮下史生 皮膚科 常勤医 益田将
日勤医 関川昭彦 日勤医 宮路貴晶
日勤医 籍塚宏巳 日勤医 松本忠彦
日勤医 小曽戸明子  
日勤医 青木総 泌尿器科 常勤医 内藤善文
日勤医 星野雄介  
日勤医 石野淳 眼科 日勤医 小山信之
日勤医 小野宏 日勤医 中村匡志
日勤医 飯島好文 日勤医 福山雄一
 
  耳鼻科 日勤医 高嶺敦
  日勤医 大角晶彦
 H26/08/21読売新聞千葉版[PDF]によれば、この内3名の常勤医が、医療公社に移行しても残留してくれるとの話ですが、経営母体が、不安定な病院に果たしてどれだけの医師が、興味を持って下さるか?また、越川信一市長あるいは一部市議会議員が言う様に、『…医師や看護師などいくらでも簡単に集められる…。』のように発言しておりましたが、今まで、1名もそれらの方々が、招聘できた医師・看護師は居なかった筈です。(某市議会議員が、自身の娘である看護師を、休止が決定されていた旧銚子市立総合病院に無理矢理採用させて、分限免職に係る高額な退職金をせしめたことはありましたが。それ以外には無い筈です。)      
 
 
地域医療シンポジウム…『これからの地域医療と公立病院のあり方を考える』の   
  基調講演者…森田洋之 医師の主張とその裏  
   
越川銚子市長は、何をするにしても、比較対象は、銚子市より格段に規模の小さな地方公共団体(市町)なのでしょうか?    
    それ程規模の小さな街が好きなら、人口の少ない街に移り住んで、市長なり町長なりに就任すればよかろうにと思えます。3参与が示した街の施設は、全て人口五千人にも満たない街であり、今度の夕張市にしても現在の人口は九千人足らず(9440人…H26/12現在)の街になってしまっているのです。銚子市は、現在でも外国人を除いても65,000人の市民が生活しており、総計では67,001人(…H26/12現在)が居住しております。…7.1倍  
裏がありそうな基調講演者   
   夕張市から九州に帰った過去の人、何故夕張市でがんばれなかったのかを是非拝聴したいものです。  
   単なるスピーチをする為に、何故聴診器をぶら下げているのでしょうか?(過去の講演で) 
   やがてどうする。やがてどうなるのかを聞きたいのです。 
   死亡率は下がる訳がない。老人になってやがては死ぬ。昔は原因不明で老人が死ねば、老衰とされた。 
   現代医学では、死因がわかるようになって、3大疾病で死亡するという判断ができるようになってきたことに関しての言及はない。 
夕張モデルの嘘に近い危うさについて
 
1.死亡率↓
 46.38%の高高齢化率(65才以上人口/総人口)を考えれば、死因不明の老衰が増加している筈で、死因の3大疾病によるものが減っているだけの筈、かつての日本では、老衰とされていたものが、原因が明らかになってきたことを逆行しているに過ぎないのでは?
2.医療費↓
 人口流出を考えれば、既に入院等を余儀なくされている方々は、周辺自治体にある病院への転院済みも考えられ、安易に医療費の削減が実践されたとは言えない筈であり、夕張市の医療費↓は、夕張市立総合病院の閉鎖と同時期から始まっているものであるとされています。…夕張診療所の成果では無いとも言える訳です。
3.救急車搬送回数↓
 
 施設入所者の看取り直前に救急車は呼ばない。
 高高齢化率を見ると、救急搬送のピークを過ぎている。
 365日24時間対応のケアーがなされているか?
 夕張診療所医師数7名:夕張市人口9440名この比率を銚子市に当てはめれば、銚子市立病院には49名の医師が必要と言うことになり、いかに夕張診療所の医師が潤沢かが判る。
 既に拡充傾向にあった千葉大学医学部からの外科医の補充も打ち切られ、銚子市立病院では3月末をもって外科は廃止?

 03/01に地域医療シンポジウムとして、別紙のような集会が開催されました。…関連[PDF]地域医療シンポジウムのパンフレット 
 その基調講演が『「病院がなくなっても幸せに暮らせる街・夕張 ~日本の医療が進むべき道~」』と題するものでした。
 前夕張市立診療所長 森田洋之 医師が、この講演者ですが、この人物の講演には、様々な疑問があることが既にインターネット等で明らかです。
 内容としては、夕張市における死亡率の↓、医療費の↓救急車搬送回数の↓を前面に押し出した予防医療の充実などで、一聞すれば、財政不安・財政困難の地方自治体にとっては、この上ないものです。しかし、内容を精査すれば、全くデタラメと言うほかありません。
 死亡率の↓に関しては、3大死因での死亡率が低下しているだけで、かつての医療統計では、死因不明での老衰が死亡率の高順位にあったのですが、死因不明等が多くなり、要するに昔の医療状況に近くなったと言うことです。…高齢化率が極めて高いのですから、死亡率が↓するなどあり得ない訳で、必然的に、死者は増えるという考え方が当たり前なのですが。
 医療費の↓に関しては、あたかも夕張市総合病院より、夕張市診療所の方が、高能率であるように捉えられるのですが、実際には、入院しなければならないような患者さんは、周辺の岩見沢市・札幌市の病院に移動しているに違いないのです。
 救急車搬送回数の↓に関しては、介護施設・看取施設で、末期の患者さんの具合が悪くなった場合果たして、救急車を呼ぶでしょうか。更に、出場1回当たりの所要時間の長期化は、患者さんの生死に大きく影響することにはほとんど触れませんでした。
 予防医療の充実に関しては、厚生労働省が認めている健康保険制度での予防医療への適用は、胃がんを防ぐ為の、ピロリ菌に関するものだけであるのに、あたかも歯科予防・肺炎球菌ワクチンなどもその範疇にあるような物言いでした。…一般聴衆にはそのように聞こえた筈ですので、閉会後ご本人に問いただしたところ、肺炎球菌ワクチン接種には地方自治体が援助しているというのです。
 このように、かなり問題のある基調講演に基づき、パネルディスカッションをするのですから、出される提案なども相当問題のあるものになるのは当然です。
  
  パネルディスカッション…コーディネーターの素性と配布資料の『?』  
   
構想日本 医療プロジェクトチーム作成の『銚子市立病院と夕張市立病院の比較』の?     
 
P2 人口の推移
 1960年の人口…夕張市116908人(国勢調査)、銚子市91470人(国勢調査)…どこからかき集めた資料か、当初から?
2015年の人口…夕張市9418人(市発表01月)、銚子市66638人(市発表03月)
 人口比1:7の比較が、正しいのか?…総務省からは、同規模同状況の区市町村の情報が各地方自治体にもたらされているのに、何故それを使用しないで、全く規模の違う地方自治体を比較するのか?(各年度別類似団体別市町村財政指数表)
P3 高齢化率の推移
人口推移は1960から比較しているのに、なぜ高齢化率は、1980からなのか?
夕張市は2020からなぜ頭打ちなのか?銚子市の変化はなぜゆるやかなのか?
P5&6 夕張市と銚子市の財政状況
 1枚のグラフにすると、桁違いですので、分けたもようです。(同一紙面に並んでしまうとまずいので別々に表示したものと思われる。)
人口比に対する財政状況を表さず、金額だけを表したもので、比較に値しない。
P8 基本情報・患者数の推移
比較時期が全く異なる。
 銚子市立総合病院は銚子市立病院に移行後右肩上がりになっている。夕張市立総合病院が夕張診療所になってからは?
P9 常勤医指数の推移
対人口比比較もなく、比較時期がなぜ異なるのでしょうか?
2004では5.48倍2006でも5.65倍の人口が銚子市に居住しています。
 2004なら、11名*5.48=60.28名の医師が必要であったし、2006年なら、5名*5.65=28.25名の医師が必要であったことがわかります。
P10 医業収支比率の推移
 夕張市は右肩下がりで、銚子市は右肩上がりなのになぜ問題視されるのか??…一方は急速な低下傾向を示し、他方は急速な改善途上にある。
P11 銚子市:病院事業への財政支援
 旧銚子市立総合病院時代の後年度負担分も含めてこのような数字になる。…新銚子市立病院に対しての純粋な意味での財政支援額ではない。…市民を惑わすためにこのような手法を用いている。(地区懇談会でもこの手法を採用して、デタラメ報告をした。)
P12&13 二次医療圏の状況(夕張市:病院の分布及び在宅機能の分布)
病院及び在宅機能をほとんど岩見沢市・美唄市及び周辺自治体におんぶにだっこです。
P14&15 二次医療圏の状況(銚子市:病院の分布及び在宅機能の分布)
銚子市医師会理事(浅利俊彦氏)が、異論を唱えるような代物です。
 これだけうさんくさい資料を提示してのシンポジウムですから、事情を知らない方々は、簡単にだまされてしまいます。 

 パネルディスカッションのコーディネーターは、『構想日本』代表の加藤秀樹氏でしたが、昨年銚子市がなけなしの税金を数百万円(H26年度予算では433万円を事業委託費として計上、事業仕分けでの既支払額は220万円)支払って、事業仕分けを行った時に越川信一市長が呼び込んだ団体のトップです。
 このパネルディスカッションの際に、3時救急は総合病院 国保旭中央病院に担ってもらうことは、周知のことなのですが、1次・2時救急は自前でという話の中で、銚子市医師会からは、24時間対応困難との話がありました。越川市長は、市民からの24時間2次救急の要望に対して、H25/09/02迄銚子市議会で、銚子市立病院に対しての24時間2次救急を早期実現を求める発言しておりました(市議会会議録より)が、以降急激な方向転換を求めました。(3参与(3名の月額報酬総額は、120万9550円)による執拗な人件費過多との攻撃でしたが、それまで24時間2次救急を求めていたのですから、8時間診療と比較すれば、3倍のスタッフが必要でであろうことは自明の理です。また、それだけ多数の医療スタッフを短期間(時間)に集められる訳もないことは、医療関係者でなくとも納得できる筈です。)
 以降24時間2次救急には触れないまま、越川市長はこのシンポジウムに臨み、いい加減な発言を続けたので、銚子市立病院に対して、24時間2次救急を現在も求めているのかについて確認しましたところ、小さな声で、『市立病院を含めた、市内の病院にお願いする…。』と言うようないい加減な答弁を致しました。
 市内の病院は、銚子市医師会に加盟しており、その総意として、24時間診療は困難との発言が銚子市医師会長より既に示されているのに、どのように誰が24時間2次救急を実施できる可能性があるのでしょうか?一番負担を背負わされるのは、やはり公設民営の銚子市立病院です。しかし、越川市長は銚子市立病院への拠出金を大幅に削って参りました。これでは、銚子市立病院は成り立ちません。
 既に情報筋からは、千葉大学医学部より医師の引き上げの話も聞き及んで居ります。これまで24時間診療が、4日間/週であったものが、3日間/週になり、3月からは2日間/週になるとの報告がありました。…医療スタッフへの配当(給与・賞与)に陰りが見えれば、当然他の医療機関への転職を考えるのは仕方のない話です。
 
  質疑応答…問題点は、質問の隠蔽と誤魔化しの答弁
   
 このシンポジウム内では、銚子市医師会が、24時間体制での診療は『難』としている下で、24時間2次救急を求める話の流れとなり、近隣の総合病院国保旭中央病院には3次救急を求め、それ以前の1次・2次救急は市内の病院に受診する流れにしておきながら、24時間2次救急をどこに求めるのか尋ねれば、『市立病院を含めた市内の病院…。』とはぐらかす次第です。
 この質疑応答で判ったことは、越川銚子市長は、就任直後言っていた『24時間2次救急』放棄しているのに、銚子市民には、あたかも従来通りに『24時間2次救急』を推進しているような錯覚を起こさせていることです。
 H25/08/28朝日新聞千葉版には、『銚子市、17年度に破綻も国管理になる可能性』、『2017年度(H29年度)に財政健全化法の財政再生団体に転落する可能性が高いことを明らかにした。』、『大変厳しい。ゼロベースで市財政を見直していく。』などとしていましたが、あまりの悪影響に驚き、越川信一銚子市長はH25年度末に向かっての、赤字幅の縮小に伴い『財政破綻』とは言っていない。『何もしなかったら…。』との言い訳を言い続けておりました。…発信元が、大慌てで、もみ消そうとしている姿がよくわかりました。
 ところが、H26/01/16読売新聞千葉版では4億8500万円の赤字、同02/05読売新聞千葉版では、6億1000万円の赤字で、水道事業会計より6億円を借り入れる。との話です。…越川信一銚子市長が、H25年08月28日銚子市議会全員協議会で、銚子市財政に係る見解を述べる際に使用した資料と、越川信一銚子市長の言葉を引用すると、『…何もしなければ、…』H 25年度は、5億1491万9千円の赤字(含む病院事業会計補助費等13億2882万3千円としておりましたが、決算額は10億4738万9千円…2億8093万4千円減)になるとしておりました。更に、H 26年度は、6億7452万4千円の赤字(含む病院事業会計補助費等11億8266万8千円としておりましたが、決算見込額は9億1950万2千円…2億6316万6千円減)となっております。…『…何もしなくても…』病院事業分を減額すれば、H 25年度では2億3398万5千円、H 26年度では4億1135万8千円の赤字で済む計算でした。
 このように、市政運営が全くできないものがトップに居るので、銚子市立病院の今後が不安でなりません。銚子市立病院がなくならないように、千葉県に関与いただけないものでしょうか?…千葉県全体の医療行政の観点から、是非とも、銚子市に24時間2次救急までの病院の存続にご努力・ご協力下さいますようお願い申し上げます。
 この地域医療シンポジウムには、パネリストとして、千葉県海匝健康福祉センター長・海匝保健所長の野田秀平氏が参加されておりましたが、この場での越川市長の取り繕いと、銚子市立病院の現状は大きく乖離しているように思われます。是非銚子市立病院(銚子市立病院再生機構)の現場から、千葉県が積極的に直接情報収集を行っていただければ、表面上と実態の格差が明確になるものと思われます。
 堂本知事時代に岡野元市長が銚子市立総合病院の事実上の閉鎖を決定してしまった時の二の舞は味わいたくないというのが、銚子市民の願いです。くれぐれも現銚子市立病院が閉鎖にならないようよろしくお願い申し上げます。
関連[PDF] 銚子市決算4億8500万円赤字見込み 銚子市、6億円借入
 




2014.09.09